業界観測

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MIR睿工業は医療用防護服製造業とその自動化市場を分析

医療用の防護服の製造業と自動化市場を分析するために、本文は主に医療用防護服の分類、材料、生産設備などについて説明する。

中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、主要支援物資としての防護服も不足している。ウイルスの影響を最も深刻な武漢市は、防護服の需要はわが国の供給量をはるかに上回る。新型コロナウイルスの初期階段、湖北省では防護服が不足しており、110万着が必要だと明らかにした。その中に武漢市は一日5万着防護服を着用する必要があった。2019年、全国で医療用の防護服は40万着しかない。医療用の防護服の製造業と自動化市場を分析するために、本文は主に医療用防護服の分類、材料、生産設備などについて説明する。


一、医療用の防護服の分類


医療用の防護服とは医療機関における医療関係者が着用する服装であり、例えば日常作業服、手術用ガウン、分離ガウン及び防護服など。その役割は細菌、有害な超微粉塵、酸およびアルカリ溶液、電磁放射などから隔離して人々の安全を確保し、環境を清潔に保つ。医療用防護服は環境や機能によって液体や細菌の浸透力が異なるため、採用する材料も異なる。ただし、基本的な機能によって、再利用型と使い捨て型の2つに大きく分ける。


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再利用型の防護服は毎回使用後に洗浄と消毒を行うため操作が不便である。また、しばらく使(用すると、防護性能が低下となる。そのため、国際的には不織布素材の使い捨て防護服が採用されるようになる。使い捨ての防護服は抗菌、帯電防止などの処理をして、手触りと性能は従来の織物に近く、価格も安い。そのため、医療分野の分離ガウンや防護服の製造に広く使われる。


二、医療用防護服の素材


防護服は素材によって性能が異なる。現在、市販されている医療用防護服に使用される織物材料は主に以下の通りである


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三、医療用防護服の工程


医療用防護服の不織布素材に使用される製造方法は、紡織粘着法、スパンレース、フラッシュ蒸着法、SMS複合材料などがある。不織布は主に化繊紡糸の方法を利用してポリプロピレン長糸を形成し、気流あるいは機械で糸を分ける。風合いと性能の面で伝統の織物に近い。スパンレース不織布は、高圧水柱高速水流を通じて、ポリエステル、ポリプロピレンファイバー、ナイロンなどの繊維繊維網に噴射して、繊維網の中の繊維を再配列と相互に結結させ、布になる目的を達成。フラッシュ蒸着法で不織布、ポリオレフィンを主な原料とし、静電分糸を採用し、糸条が引張する過程で互いに摩擦して静電分糸を形成し、単繊維の状態を保ち、静電装置によって繊維を凝集して網を形成し、繊維網は更に熱延して形成した。SMS複合不織布は、2つ以上の性能の異なる不織布繊維網を化学的、あるいは機械的に複合し、異なる成網プロセスを組み合わせて製造した不織布である。

MIR Databank は生産工程の流れ図を提供。


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防護服の主な生産設備は以下の通りである。


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医療用防護服は通常閉鎖ドアの設計を採用、内部ジッパーは閉じて、外部にドアの襟を貼り合わせる設計である。このような設計は着脱を便利させる以外、密着を更に緊密にさせることができる。医療用防護服を更に貼り合わせるため、袖口、くるぶし口、帽子はすべて弾力性のある収納口の設計であり、その目的は、防護服を補強して他の防護用品と組み合わせる時、密着性が更に高く、粉塵や液体もそこから内部に入ることを防止。また、より良い柔軟性を提供するために、防護服の腰部は弾性ゴムで締めることによって、仕事の効率と安全性を高める。この中の縫合、上ファスナー、マジックテープ、上緩めなどの技術は基本的に本縫ミシンで完成。また、袖、ズボン、帽子などを合わせて包む作業は、ミシンで行う。


以上のような設計以外、防護服が更に高い密封性を達成できるように、防護服を裁縫した後、線跡、針孔をラミネート機で密封し、粉塵あるいは液体が裁縫の針孔から入ることを防止し、防護服の隔離性能を強める。


四、防護服主な生産設備


1、本縫ミシン


l  本縫ミシン自動化製品配置


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データ出所:MIR Databank


l  本縫ミシン装置メーカーリスト


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データ出所:MIR Databank


2、ミシン


l  ミシン自動化製品配置

 

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l  ミシン装置メーカーリスト


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ータ出所:MIR Databank