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2020年2月2日
医療防護用品製造業やオートメーション市場を迅速に理解するために、ここではマスクの生産設備及び防護ゴーグルを生産する樹脂機械に重点を置き、設備の分類、具体的な製造メーカーや機種などまで説明する。
新型コロナウイルスの全国的な蔓延により、医療用防護用具の市場需要は急増している。MIR睿工業は、2020年の医療用マスクの需要が昨年1年間の市場需要の少なくとも10倍に拡大すると予測した。医療用防具の生産ラインを増やし、生産を拡大することが2020年の最初のホットな話題になった。医療防護用品製造業やオートメーション市場を迅速に理解するために、ここではマスクの生産設備及び防護ゴーグルを生産する樹脂機械に重点を置き、設備の分類、具体的な製造メーカーや機種などまで説明する。
マスクの種類
マスク開発の目的は粉塵と口臭の汚染を防ぐためで、マスクの種類もその濾過材質と濾過効果によって分けられる。マスクの等級区分で最も権威があるのは米国であり、1995年6月8日、米国国家職業安全・健康研究院(NIOSH)は粉塵類の呼吸防護の新基準42 CFR 84(濾過材料のによる分類)を発表した。同基準により、マスクを3種類に分ける。
(データ出所:MIR Databank)
上述のマスクは濾過効果によって95%,99%,99.97%(95、99、100と略称)3つのレベルに分けられ、合計9タイプのマスクである。市場でのマスクN95は、非油性浮遊微粒子を95%濾過する為のマスクである。また、流行っているKNシリーズは中国基準GB2626-2019によるものである。
中国におけるマスクサプライヤーの紹介
MIR Databank は2011-2019年中国医療用マスクの需要をまとめ、2020年の需要を予測した。詳細は次の通り。
(データ出所:MIR Databank)
また、市販されている主要な医療用マスクのブランドに関して、MIR Databankはその市場シェアを調査した。
その他、MIR Databankは市場での主要な医療用マスクブランドの企業を纏めた。
(データ出所:MIR Databank)
このうち、経済日報の記者が廊坊康怡マスクメーカーにインタビューしたところ、同社は春節休みを諦め、5つのラインで通常日産4万枚のマスクだった生産量が、24時間稼働して日産8万枚に増えた。現在、同社は生産力を拡充するために引き続き設備を調達する意向がある。
一、マスクはどうやって作るか?
(データ出所:MIR Databank)
*紐で縛るタイプのマスクを生産するには、紐取り付け機械が必要である。
效率:平面マスク一本体機120-150枚/分、耳紐溶着機40-50枚/分。生産設備の中で、最も重要なのは様々なマスク本体機(マスク一体機とも呼ばれる)で、マスクの形状、材質によって、主に3種類がある。
(データ出所:MIR Databank)
*異形マスクと他のマスクの生産方式には大きな違いがなく、主にマスクの形状が特殊で、例えば、アヒル口形のマスク、豚口形のマスク等。これらのマスクは高汚染の業界で使われ、普通あまり見られない。
二、マスクの自動化生産装置
1、全自動マスク装置
1)全自動マスク装置の種類は多く、生産によって主に全自動平面マスク機装置、全自動内耳紐マスク装置
、全自動杯型マスク装置、全自動アヒル口形のマスク装置、全自動折畳み式マスク装置等に分けられる。
半自動マスク装置との区別:全自動マスク機はPLC、サーボモータなどのプログラム制御を利用して自動化生産を達成した。原材料は3~6層(半自動は1~4層しかない)まで使用でき、自動的に作業完了し、この中には自動印刷、鼻筋ラインの埋蔵、折畳み成形及び耳紐溶着等の工程が含まれ、性能が安定し、生産量が高く、不良率が低く、操作しやすいなどの利点がある。
2、自動化製品の使用
1) コントローラー – 主にPLCを中心に、マスク装置の動作を制御する。
2)産業用ロボット –現在、一部のメーカーは産業用ロボットが選別、包装、パレタイジング等のプロセスで手作業に取って代わる様試行している。
3) サーボモーター –マスク装置の正確な動きを実現するため、使用量が最大の自動化製品。
4)センサーと産業用カメラ –生産ラインと協力して装置に品質検査などの関連動作を実施させる。
3. マスク製造装置メーカー
中国におけるマスク製造装置メーカーは100社足らず、主に広東省の東莞、江蘇省等に集中している。
MIR Databankは中国における一部のマスク製造装置メーカーをリストアップした。
(データ出所:MIR Databank)
一、防護ゴーグルの種類
現在、防護ゴーグルは機能別に3つのタイプに分類される。
(データ出所:MIR Databank)
*現在、新型コルナウィルスによる肺炎の予防と治療に使用されている医療用メガネは「化学溶液を防ぐための防護ゴーグル」である。
一、 防護ゴーグルメーカー
現在、中国の大・中・小型の医療機関が使用ている医療用防護用品は依然として3Mが主である。具体的な情報は次のとおり。
その他のタイプの防護ゴーグルメーカー
(データ出所:MIR Databank)
メガネの生産ラインごとの設備の詳細情報は以下の通り。
(データ出所:MIR Databank)
代表的な設備が自動化製品を使用する状況
(データ出所:MIR Databank)
二、 関連設備メーカー
MIR睿工業は防護ゴーグルメーカーと樹脂機械TOPメーカーに対して情報収集と整理を行った。
(データ出所:MIR Databank)
2019年までに、MIR Databankは樹脂機械メーカー1,870社を収録し、主に華東地区に集中している。具体的な情報は次のとおり。
その中、樹脂機械のTOP30メーカーは次のとおり。
(データ出所:MIR Databank)
詳細については、MIR Databankの公式サイトをご覧ください: